hide AND seek

ADHDの夫・3人の子供達との徒然主婦日記。

恐怖の指タコ

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我が家の長女Rちゃんは、4歳を過ぎても指吸いを止められなかった。

よく、指吸いをしてると歯並びが悪くなるよ~なんて聞いてたけど、何を言ってもやめられない止まらない。

これまた厄介なことに、起きているときは基本的にしないが、眠たくなった時・寝ていて眠りが浅くなった時などにしているため本人も覚えてないことが多い。

 

お母さん!R、昨日指吸いせんかったよ!!

へ・・へぇ~凄いやん頑張ったね~
(めっちゃ夜中にちゅぱちゅぱ言ってましたけど・・・)

 

本人はどうやら本気でしてないと思っているよう。

これは本格的にヤバイと思っているところに、3ヵ月毎に行っている子供達の歯科検診でも『前歯を嚙み合わせた時に隙間ができているから、指吸いをすぐにやめさせるように』とのお達しが出てしまい、ガチで考えることに。

 

●4歳までに試したこと●

,指タコの固くなっているところを自覚させ、歯がガタガタになってしまうと説得(現実的過ぎていまいち実感なし)

,指サックの一番小さいやつ(ピンク色のキティちゃんが載っている)を買い、タコのところにフィットするようはめて寝る(本人は楽しんでいたが、うざくなると夜中に勝手に外して指吸ってる)

,指吸ってると鬼さんが探しに来るよと脅す(寝る前は怖がるが、寝てしまえばそんなの関係ねぇ)

,からしやワサビを塗ってみる(可哀そうで出来なかった・布団衣類に付くのが嫌・夜中に舐めて泣かれるのが面倒)

,絆創膏を貼る(夜中に吸いたくなると剥ぐ)

,手を握って寝る(就寝時には効果あるが、夜中は防げない・神経質な所があるので握った手が気になってなかなか寝てくれない)

,弟や妹に笑われるよ~と羞恥心をあおってみる(寝てしまえば・・以下略)

 

こんな感じで、2~4歳までは色々試していたものの決定的な効果は得られず。

やばいよ~どうしたらいいんだ~~
めんどくさいから即効性のあるものが知りたい・・・

 口調も顔も穏やかなのに破壊的な一言を放つ歯医者様のプレッシャーに負け必死で探す。そして、ついに・・・ついに見つけた。求めていたものを!!!

 それは、一冊の絵本だった。

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 調べてみるとかなり評価がよく、これは期待できそう!ということで我が家ももれなく購入。

 その晩、主人が末娘Cちゃんを寝かしつけてくれている間に、いつも通り長女Rちゃんと息子K氏に好きな本を選ばせて楽しく読んであげた。

そして、絵本を読み終えていつも通り2階に上がる準備をしようとしている二人に言った。

 

今日はね、お母さん、二人に読みたい絵本があるんだ~

え!?なになに~みたいみたい!!

みるみる~!!なんのえほん~?

これはね~前からお母さん、Rちゃんに指吸ったらいかんよ!て言ってるやろ?なんで吸ったらいかんのかが書いてる絵本なんよ。この女の子のお話なんやけどこの子も指吸いやめられんのやって・・・

そんな風に絵本へといざない、二人を座らせてゆっくりと絵本を読み始めた。

 

結果、あれだけ悩んでいたのが噓のようにたった一回の読み聞かせで完全に指吸いをしないように😢✨

半信半疑だったけど効果テキメン!!望み通り簡単で即効性のあるものでした。

 

が!しかし!!!

この本を読むときに、もともと雰囲気作りや抑揚をつけることが得意な私は、指タコシーンをガチでビビらせる為、声トーンを極限まで下げてゴテゴテの関西弁で読んだ。

関西に計6年ほど住んでいた私にはあまり違和感は感じなかったが、娘と息子はほとんど聞きなじみのない関西弁と絵本の気持ち悪さが相まって心の底から恐怖におののいたようだった。

絵本を読んだ直後から

Rは、もうぜったいぜったいぜーーーーーーったいに!もう二度と指吸わん!!!泣

もう指吸いせんから、その本捨ててーーーー!!!!大泣き

この日を境に指吸いをしなくなったものの、1か月ほど前に買ったロフトベッドの2階で怖がることなく毎日一人で寝ていたのに、ロフトに行くのを嫌がるようになり未だに一人では寝れなくなってしまった。

そして、息子が『指タコ・・・』というワードを一言でも言うたび

もう言わんとって!もう言わんとってー!!怒泣

とすかさず反応し、絶対的な恐怖の象徴になってしまったようだ。(絵本はメルカリで高値で即効売れた)

 

あまりにも怖がるので、絆創膏を貼って

これでお顔絶対に見えんから、指タコ無くなるまで貼ろう?

というと、それから毎晩自分でタコのところに絆創膏を貼って、何とか恐怖に耐えながらも一度も指吸いすることなく月日は流れ・・・

2カ月が経つ頃にはいつの間にか、あんなにカチカチだった指タコがほとんど場所もわからないくらいに薄くなっていた。皮膚の再生力半端ない。若いって凄いわー

未だに恐怖心は残っているものの、絆創膏は卒業し、指吸いを頑張って止めた事が少し自信へと繋がったようにもみえる☺

 

そして、もう一人恐怖におののいていたのが、息子K氏。

絵本を読み終えた直後から

指タコ怖い!指タコ怖い~~~!!!大泣き

と大騒ぎしているのだが、肝心の指タコが息子には無い。

うんうん、怖かったんよね~でもk氏は指吸いせんから指タコないやろ?だから絶対出ないから大丈夫よ

初めのうちはそう諭していたものの、無いものにおびえて一人でトイレにも行けなくなり、存在しないのに、指タコが!指タコがー!!と言いまくる息子に流石に辟易していた。

あんたには指タコ無いっていよるやろ!なんであんたの方がこわがっとるんよ

塩対応し続けた結果、次第に言わなくなっていたが、未だに指タコを怖がっている。

 

このように、本来の目的は達成したがビビらせ過ぎると思わぬ二次災害を起こし、地味に苦しむことになると言うことだけ綴っておく。

子供達の夢に指タコが現れない事を祈って。

 

GOODNIGHT🌙